赤い飾り窓の君

アドウマドカ新刊案内

堕ちた令嬢

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2015年10月1日

TL◆蜜姫文庫チュチュ(ハーパーコリンズジャパン)

イラスト 佐東えりこ様

 

君は罰を受けよ――裏切られた貴公子が与える愛と屈辱

■両親の遺領を守り、倹しく暮らす貴族令嬢リリア。その美しさを誰もが賞賛しているが、侍女の給金にも事欠く家計を回す伯母ユスティーナは「困窮を脱するには老いた富豪に見初められるのがよい」と強い、リリアは恋を諦めていた。ある日、旅の青年アダムが宿を求めてリリアの古城を訪れる。ユスティーナは凜々しいアダムを警戒するが、宿賃欲しさに逗留を認めたところ、案の定、リリアとアダムはたちまち惹かれ合う。不犯の戒律に従い最後の一線だけは守りながら、アダムはユスティーナにリリアとの結婚の許しを請う。だが、ユスティーナは、次男に生まれて家督を継げないアダムを罵倒し、強姦罪で官憲に訴える。リリアもなぜか無実を証言せず、アダムは鞭打ちの刑に処せられる。それから二年。落剥したリリアは、ユスティーナに命じられるまま、美貌を金に替えることができる稼業――ヌードモデルの仕事に就いていた。売笑寸前の醜業に堕ちた彼女の前に現れたのは、夭折した兄にかわって侯爵位を継いだアダム。大金を積んだアダムは、全裸のリリアに、両脚を大きく広げて、花園をさらすよう冷たく命じた……リリアの贖罪、そして裏切りに潜む深い闇とは?

 

初の長編作品。

文庫本一冊分って長いなぁと実感しました。

佐東えりこ先生の麗しい表紙効果で、実に多くの方に読んでいただき、反響も大きかったお話です。

前半部分、主人公二人は、濃厚な肉体関係にあるのにリリアは処女を失っていません。リリアが戒律を頑なに守ったこと、アダムが性戯に長けていたことから昼夜を問わない逢瀬でも最後の一線は踏みとどまっていたのです。

無実の罪を着せられたアダムは、拷問に等しい罰を受けて国外追放に、リリアも死線をさまよう日々を経験します。

前半は鬱屈した雰囲気だったので、後半のアダムの祖国での場面は明るく美しくと女性の憧れをモリモリと盛り込みました。

 

同業の小説家様や熱心なロマンス小説読者様のブログでブックレビューして頂けた、とても幸せな作品です。

ロマンスブックカフェ様の月間総合小説1位もいただきました。本当にありがたいことです。感謝。

恋愛小説を書く上での方向性が、まだよくわからないまま何度もプロットを書き直して考えました。この二人の恋のどこを見せたいのか?

美に囚われる伯母のもと、二人とも外見はもちろん美しいのですが純粋なリリアはアダムの中にある男らしさに惹かれ、アダムは沢山の女性を見て来てリリアにしかない個性に惹かれています。

成長する愛とでもいうのでしょうか? そこを書くのはとても難しいのですが、恋愛する上で人間としてのレベルが一段階上がった男女がお見せできたらいいなぁと思います。いや、難しいですけれど(;''∀'')

どれ、読んでみようと思ってくださったら、下記リンクからお願いします。

 

www.romancebookcafe.jp

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